アリゾナに来たら一度は行かねば！という観光地はいっぱいありますが、アンテロープキャニオンもその1つ。

どんなとこかと言いますと、こんなトコです↓

同じ「キャニオン」でもグランドキャニオンは広大な渓谷を上から眺めるのが主流ですが、アンテロープキャニオンは小さくて狭い渓谷内を歩き、岩壁と光が織りなす美しさを堪能するところなんですよ。

で、このアンテロープキャニオンですが、先住民の聖地ということもあってプロのガイド無しで入ることはできず、基本的にツアーを事前予約する必要あり。

ツアーはUpperとLowerの2つがあって、Upperの方が人気ということだったので、私と旦那が15年ぐらい前に来た時はUpperに行ったんですよね。

前回と同じになっちゃうけどやっぱUpperの方が人気らしいから、今回もまたUpperに行こうと思ってたんですが、予約が結構ギリギリになっちゃったもんで何とUpperのツアーはほぼ売り切れ状態。

いや、まぁ、全く空いてないわけじゃないんですが、Upperが何で人気なのかと言うと、こんな風に（↓）太陽の光がスポットライトのように差し込んでくるのが見えるからなんですよね。

で、このライトが良く見える時間帯というのがあって、その時間の予約はほぼ売り切れ・・・と。

ほんの少しだけ開いてるスロットも全くないわけじゃ無かったけど、今度はめっちゃ高額で貧乏性の私は自分の懐が痛むわけでも無いのにドッキドキ。。

（旅行中の支払いは100％両親の財布から出してくれてたもんで・・・）

両親は

「まぁ、もう一生行けないようなトコなんだから少しぐらい高くたっていいじゃん」

と言ってて、私もやっぱそうだよなぁ・・・とは思ったんだけど、そこですぐに心を決めないのが真の貧乏性。

ネット情報やブログ、YouTubeなんかをじっくり調べてみたところ、何と

「実はLowerの方が面白そうかも？？？」

という結論に達しました。

Upperは確かに例の光の筋が見えるという点では神秘的で美しいけど、確か私らが行った時も激混みで観光客がわんさかいたもんで、神秘もへったくれも無い状況ではあったんですよ。

その点どうやらLowerは観光客の数もUpperに比べたら少ないらしく、しかもコース自体がUpperの倍ぐらい長いのでもっとゆっくりと美しい景色を楽しめるみたいなんですよね。

ただ、1つ心配だったのは、Lowerはその名の通りUpperより低いところにあるもんで、ハシゴ的な階段を上り下りする必要があるらしいんですよ。

これが79歳で膝に難ありの母にできるかどうか・・・。

でもネットを検索したところLowerの全行程の動画があったもんで、それを観てみたところ、まぁ階段も別にそんなに大変そうではないように見えたので、思い切ってLowerに行くことに決定！

ホントにダイジョブなんだろか？？？

と、ドキドキで臨んだアンテロープキャニオンだったのですが、蓋を開けてみたらいやもうホント大正解でした。

Upperに行った時は、まぁそりゃその美しさに度肝は抜かれたけど、短いコースをテケテケ歩いて、何か所かで写真撮って終了・・・って感じだったけど、Lowerの方は

「わー、私らって地面の中にいるんだな～」

と言うことを実感できるアドベンチャー感満載で、岩壁の美しさはもちろん、渓谷自体の壮大さを感じることが出来たような気がします。

しかも、Lowerでも太陽の光が差し込む姿を拝むことができました！

良く見ると両親の上にも光が射してますがな。

しかも、やっぱLowerの方が多少観光客の量が少ないみたいで、こんな写真も撮って貰えました↓

カメラの「不要な人物を消すツール」を使わずに、こんな写真が撮れるのもLowerならではかも？？

ちなみに写真はガイドさんが撮ってくれたんだけど、うちのツアーのガイド君はこの風貌・・・

怖いっつーの。

しかもフレンドリーな会話とは無縁の超ぶっきらぼうな若者で、どっから見てもヨタヨタした老人風味のうちの母を見て最初は

「ホントにこの人大丈夫なんですか？無理そうだったら行くの止めた方がいいんじゃないですか？」

とまで言われ最初は私達もビビってたんだけど、そこはやたらと勝気な我ら親子＆夫婦、

「いや、もう絶対ダイジョブ！心配ご無用！」

と言い張り、ツアー中も私らだけがフツーにこの怖そうなガイドさんに話しかけていたところ、途中で急に

「ちょっとカメラ貸してみな」

と言うもんで何かと思ったら、絶景ポイントで写真を撮ってくれて、その後も様々なスポットで写真を撮ってくれるわ、うちの母を気遣って声をかけてくれるわ、ちょっともー、何よ、フツーに良い兄ちゃんじゃんよー！

しかも良くみりゃ彼の携帯の待ち受けドラゴンボールだし。

終わってみればホントにイロイロとサービスしてくれたシッカリ者のガイドさんだったので両親がチップとか渡せないのか？と言うもんで、念のためツアー会社の人に

「チップって渡してもいいの？逆に失礼になったりしない？」

と聞いてみたところ全然オッケーということだったので休憩室で次のツアーまで休憩中のガイド君（あ、ちなみに確かローランド君という名前でした）にチップを渡しに行ったところ、

「ええー、チップなんていいよー。でもそんな風に言ってくれてありがとう！！」

と、ツアー中は見せたことが無かったニコニコ顔で答えてくれて、結局チップは受け取って貰えなかったけど、あの恐ろし気なマスクとサングラスの下にこんなキラキラした笑顔が隠れてたんか？！と、アンテロープキャニオンの美しさと同じぐらいの衝撃を受けましたよ。

いや、もう、ホント、超おススメです、Lower antelope canyon。

ネットで探すと大概がUpperを勧めてるけど、個人的には今後も行くならLower一択だな。

79歳で膝に変形性膝関節症を抱えてる母でも全然ダイジョブだったので、お年の方でも意外とダイジョブですよ！

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